イラン・イスラム共和国
日・イラン首脳会談

(写真提供:内閣広報室)

(写真提供:内閣広報室)

(写真提供:内閣広報室)
本12日,イラン・イスラム共和国を訪問中の安倍晋三内閣総理大臣はローハニ・イラン大統領(H.E. Dr. Hassan ROUHANI, President, Islamic Republic of Iran)と日イラン首脳会談を行ったところ,概要以下のとおりです。(少人数会合:午後6時から約80分間,拡大会合:午後7時40分から約60分間,夕食会:午後9時40分から約60分間)
- 握手する両首脳
(写真提供:内閣広報室) - 首脳会談に向かう安倍総理大臣
(写真提供:内閣広報室)
1 少人数会合
- 日・イラン首脳会談
(写真提供:内閣広報室) - 日・イラン首脳会談
(写真提供:内閣広報室)
(1)少人数会合では,冒頭,安倍総理から,招請に対する謝意を述べつつ,今般イランを訪問でき嬉しく思う旨述べました。これに対し,ローハニ大統領から,安倍総理のイラン訪問を歓迎する旨発言がありました。
(2)その後,安倍総理から,ローハニ大統領に対し,中東の平和と安定はこの地域のみならず世界の繁栄にとって不可欠であり,軍事衝突は誰も望んでいない,現下の緊張の高まりを受け,緊張緩和を働きかけるとの観点から,このタイミングでイラン訪問を決断したことを伝えました。これに対し,ローハニ大統領からは,そうした緊張緩和に向けた日本の取組を歓迎する,イランとしても紛争は望んでいないとの発言がありました。
2 拡大会合
- 日・イラン首脳会談
(写真提供:内閣広報室) - 日・イラン首脳会談
(写真提供:内閣広報室)
(1)冒頭発言
冒頭,安倍総理から,日イラン国交樹立90周年の節目の年に,日本の総理大臣として41年ぶりにイランを訪問でき光栄に思う旨述べました。
(2)二国間関係
拡大会合では,二国間関係についても議論しました。安倍総理から,医療,環境,防災等の分野におけるイラン国民に裨益する協力を引き続き優先的に実施していく旨述べました。
この文脈で,安倍総理から,今般新たに決定した4月の洪水被害への緊急人道支援について言及し,ローハニ大統領から,これらの支援に対し,謝意が表明されました。
また,安倍総理から,文化・人的・スポーツ交流の面でも関係を強化していきたい旨述べ,伝統的友好関係を着実に維持・発展させていくことで一致しました。
(3)核合意・地域情勢
核合意についても議論が及び,安倍総理から,日本は核合意を一貫して支持しており,イランがIAEAとの協力を継続していることを評価し,イランが引き続き核合意の履行を継続することを期待している旨述べ,また,イランは地域の大国であり,中東の安定化に向け,建設的な役割を果たすよう要請した。これに対し,ローハニ大統領からは,日本の一貫した核合意支持への評価が示されるととともに,イランとしても核合意がなくなることは追求しておらず,核兵器を禁止しており追求していない,との表明がありました。
- 日・イラン共同記者発表
(写真提供:内閣広報室) - 日・イラン共同記者発表
(写真提供:内閣広報室) - 日・イラン共同記者発表
(写真提供:内閣広報室)